関孫六ダマスカス三徳包丁

末関物(戦国時代の美濃鍛冶の作刀の総称)を代表する刀工の一人、
孫六兼元(まごろくかねもと)、兼元の名は室町時代から現代にまで続いている。
この刀工の刀を戦国時代 に武田信玄・豊臣秀吉・前田利政・青木一重など
多くの武将が帯刀したことで有名であるが、この27代目刀匠、金子孫六が
伝統継承の中から考案した包丁のブランド名称が
「関孫六(せきまごろく)」である。
刀匠たちは江戸時代から明治時代への変遷の中で、家庭用刃物の
製造へと転業していった。関の刀剣は「折れず、曲がらず、よく切れる」
と賞賛されていたが、それが現代へも継承されているのである。
関孫六ダマスカスシリーズはいろいろあるが、
その中でも一般家庭で最も使用される、三徳包丁165mmを購入。
通販で最安値なら6千円台で購入できる。
この美しい模様は下図のように、芯材にV金10号という福井県にある会社
「武生特殊鋼材」というところが開発した金属で、C(炭素)を1.0%、
Mo(モリブデン)を1.0%、V(バナジウム)を0.2%、
Cr(クローム)は15%、Co(コバルト)を1.5%を加えた鋼材を使用。
それを挟むように32層のステンレスを重ねることでこう見える。
これをダマスカス模様という。


日本刀を彷彿させる美しい模様である。
ステンレスなので鋼には勝てないが、
さびに強く、切れ味が落ちにくいのです。
芯材のV金10号だけで作った刃物は寿司職人などが
好んで使うことも多いらしい。
V金10号は本焼きが難しいため相当高いはずである。
柳刃包丁で8万円くらいはするのではないか。
今回購入した関孫六は芯材のみ固くあとはステンレスに
することにより、硬度軟度のバランスをとり、
研ぎやすさも考慮し、さらに価格を抑え
切れ味を維持できている優れものである。
柄の部分は逆三角形に形成されており、
非常に持ちやすく、重量バランスにも優れている。
柄は強化木とステンレスを段差無く組み合わせたもの。

柄から刃への美しい一体ライン。
刃先がすごく鋭角に研がれていることがわかる。
食材の味わいを壊さない切れ味は言うまでもない。
お試しあれ!

通常のステンレスに比べて固いため、
砥石も気を使う必要あり。
前回購入した「刃の黒幕」がぴったりである。




コメント

  1. はじめまして、関孫六検索からやってきました。
    もしよろしければ、わたしのHPにあなたの写真を使わせていただくことは可能でしょうか?
    http:///www.japculstyle.inです。
    ご検討宜しくお願いします。

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    1. こんな写真でよろしければ、どうぞご自由に御使いください^_^

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