Mac miniでハイレゾオーディオ

では、PCでハイレゾオーディオを聞く方法は?
ここではMac miniでハイレゾオーディオ
を聞く方法を記載します。
所持しているのはMac Book Air(2012mid)と
Mac mini 2.6GHzクアッドコアIntel Core i7であるが、
Mac Book Airは仕事で使用、
自宅ではMac mini常設である。

まずiTunesストアでダウンロードできる音源は
PCM 44.1kHz/16bitである。
これはCD品質であり、ハイレゾ音源ではなく、
今のところハイレゾはiTunesストアからは手に入らない。
(今後手に入るようになる可能性はあります)

CDからiTunesへ取り込む際には、色々な変換方式がある。
できるだけ、この段階でいい音で取り込んでおく
方が後々良いのである。設定は以下の通り。

iTunesの環境設定を開き

一般の下側、読み込み速度を選択、
読み込み方法を以下のように変えることが出来る。


AAC:iTunesストアでの配信形式で256bps以上が良い。
AIFF:Mac専用でWAV同等。
Appleロスレス:CD並みの音質。
MP3:192kbps以上あれば良いが、最高は320kbps。
WAV:CD並みだがファイルサイズが大きい。
この中で一番良いのはAppleロスレス。
MP3は汎用性は高いが、
圧縮の特性上、高音域と低音域はほぼカットされる。
安いヘッドホンで聴く分には問題ないが、
システムコンポレベルのスピーカーなら丸わかりである。

Appleロスレスで変換すればPCM 44.1kHz/16bitになる。
これで96dBなので人間の可聴域130dBには足りないが、
後で記述するDACの性能が100dBくらいのため、
これ以上あげても意味はあまり無い。
よって、CDから取り込む際はAppleロスレスにしよう。

次に、ソフトウェアでこのCD音源の解像度を
高めてくれる方法を紹介しよう。
そのソフトウェアはBitPerfectという。

大体、44.1kHz/16bitの曲なら88.2kHz/24bitまで
引き上げてくれる。他にもソフトウェアはあるが、
価格が1,000円と中でも安めです。
アップサンプリングなんて一見、
まやかしに思えますが、実際に聞き比べると
相当違うのが分かります。
しかし、曲により逆に音質が落ちることもあるので、
試しながら決めて行ってください。

BitPerfectをインストールしたら設定は以下の通り。
BitPerfectはタスクトレイに表示されます。
環境設定から設定します。

後で出てきますがUSB DACなどお持ちの方は
出力デバイスをそれにします。
バッファーサイズはPC搭載メモリの1/4が良いでしょう。

Soundタブは上記のように設定します。

これで完了。
BitPerfectを立ち上げ、iTunesを立ち上げて
曲を再生すると、勝手に連動して
アップサンプリングしたものが流れます。



上記のように再生音質が表示されます。

さらに音質を高めたい場合、
デジタルアナログコンバーター(DAC)を使います。
デジタルで保存されている音楽は、
スピーカーからアナログで出す必要があるため、
PCが音楽を再生する時は、PC内蔵のDACで音声変換し、
ステレオミニジャックなどからアナログ音を出している。
機種にもよるが、このPC内蔵DACは品質が悪い。
またPC内部で発生するノイズが回路に乗って
よりひどい音になり出力されているイメージである。
では、どの出力が良いのかというとUSB出力である。
USBならPC内のDAC回路を通さず外へ出す為、
音質が保たれるということだ。
Mac miniのステレオミニジャック端子は、
光デジタル出力にも対応しているが、
光ケーブルはかなり高価なものを使わなければ
威力を発揮しない。
よって、安価なケーブルでも割と威力を発揮する、
USB出力の方が品質も上である。

幸いMac OSXは標準で96Khz/24bit転送に必須な
USBオーディオクラス2.0に対応している。
これよりもハイレゾ音源をならす場合は、
USB専用のドライバーが必要である。
これはメーカーサイトからダウンロードできる。

PCのUSBから出力した音源を外部DACへ繋げて
音を出す装置をUSB DACという。
専用ドライバーはUSB DACメーカーが提供している。

USB DACにも対応周波数があるので注意しょう。
例えば、SONY UDA-1はDAC+アンプ内蔵で、
ハイレゾ音源192KHzまでとDSDにも対応しています。

上記写真で
左の端子をPC側、右の端子をUSB DAC側へ繋ぐ。
このUSB DACから直接スピーカーへ繋ぐ。
USB DAC背面右上がUSB inポート。

周波数特性も10Hz〜100KHzと幅広く、
S/N比も100dBである。
スピーカー出力は4〜16Ω 23w+23wまで。
今回は持っていたネットジュークNAS-M75Dの
スピーカを使用、8Ω 20W+20Wなので、
音量MAXにしない限り、実用十分ですね。
これにより、随分と品質の良い音がスピーカーから
流れるようになる。(全然違います)

ちなみに、Mac側のUSBポートによって音質も違うらしい。
iMacのUSBポートが一番音がよく、
MacBookProなら開いた画面に向かって右側のUSB、
MacBookAirなら開いた画面に向かって左側のUSB、
Mac miniなら背面から見て一番右側のUSBポートが
比較的音質が良い。

しかし、音源は依然としてCDレベルであり、
ハイレゾではない。
そこでハイレゾ音源を提供しているのがweb上にある、
morae-onkyoである。
e-onkyoでは無料のハイレゾ音源(1曲のみ)を提供している。
ダウンロードには会員登録が必要だ。

ハイレゾ形式にはFLACという形式があり、
96kHZ, 176.4kHZ, 192kHz /24bit, 32bitがある。
またDSDでは、
1bit 2.8MHz5.6MHz1がある。

試しにPCM方式の96kHz/24bit(FLAC)と
DSD方式の1bit/5.6MHz(DSF)をダウンロードしてみた。
だが、これらのファイルはiTunesでは再生できない。

そこで必要なのが専用の再生ソフトである。
一つはSONYがUDA-1に合わせて提供している無料のアプリ

なんとも"ダサイ"デザインであろう。
使い勝手も非常に悪い。
プレイリストを保存しても次回立ち上げ時、
また、いちいちプレイリストを開く必要がある。
音はサンプリングし直さないため非常に良いのだが。

もう一つは価格は高いが15日間無料体験が出来る、
Audirvana」というソフトがある。
iTunes Integrated Modeにチェックを付けると
iTunesと連携して再生する。
その下にあるAdd files to iTunes...を選択して


+からファイル追加、
圧縮なしにして、
PCMへコンバートするサンプルレートをMaxにする。
「start」ボタンでiTunes内にファイルが出来る。
iTunesに取り込む場合はどうしてもPCM方式へ変換する必要がある。
通常は96KHz/24bitあれば十分である。

1bit/5.6MHzが176kHz/32bitへサンプリングされている。
下の96kHz/24bitと比べてダイナミックレンジが広いため
音は全体的に小さくなるが、音量を上げて聞くと、
その奥深さが伝わる。

96KHz/24bitは変換されず、そのままとなる。
上の1bit/5.6MHzと違って小音量でも音が前に出てくる。
あとは好みの問題なので効き比べて欲しい。

これでiTunesでのハイレゾ音源が楽しめる。
DSDのまま再生したい場合は、
SONY Hi-Res Audio Playerが良いであろう。

個人的な結論から言うと、
ソフトウェアはDSDファイルで無い限り、
使い勝手が良いiTunesと
アップサンプリングをするBitPerfectでよい。
ただし、クラシックとジャズを大音量で
本格的に聴くならDSDをお勧めする。

BitPerfectかAutirvanaかで言うと、
音はAudirvanaが良いと思うが、値段が高い。
ソフトの安定性は断然Audirvanaが良い。

ここまでは有線接続による音の出し方であったが、
AirPlayやBluetooth接続ではどうだろう。
AppleのAirPlayはワイヤレスだが、
44.1kHz/16bitのPCMデータまで劣化なしに転送できる。
この範疇で聞く分には非常に便利なのである。
しかし、それ以上の音源を流した場合、
44.1Khz/16bitにダウンサンプリングされる。
また、DLNA再生よりもAirPlayの方が安定している。
Bluetoothではデータ転送時に圧縮してしまうため、
AirPlayの方が音飛びも無く品質は良い。

ハイレゾ対応スピーカーも参考にしてください。

コメント

人気の投稿