ハイレゾ対応スピーカー

ハイレゾ音源を堪能するために必要な要素にスピーカーがある。
スピーカーと一口に言ってもその性能にはバラツキがある。
スピーカーの仕様表などを見ると以下の感じで書かれている。

形式:2wayバスレフなど
インピーダンス:4Ωなど
最大出力80wなど
ウーファー:12cmコーン型など
ツィーター:2cmコーン型など
クロスオーバー周波数:5kHzなど
再生周波数帯域:40Hz〜100kHzなど
(上記はハイレゾ対応スピーカーLS-K901の仕様)

これらはスピーカーを選ぶ上ですべて重要なのだが、
ポイントとして購入時意識するのは、
アンプとのバランスである。

例えばアンプ側がSONY UDA-1だとすると、
周波数特性10Hz〜100KHz、
S/N比も100dB、
最大出力は4〜16Ω 23w+23w
であるため、

スピーカーを選ぶ際はまず、アンプの許容に合わせ
インピーダンスを4Ω〜16Ωにする必要がある。
この時、簡単に言うと4Ωのスピーカーの方が
スピーカーに対して抵抗が少なくいい。
高価なスピーカには4Ωが多い。
まぁアンプ側の対応は幅があるためこの範囲なら
どれを選んでも良いだろう。

次にアンプの最大出力が23w+23wの場合、
スピーカーの出力がこれを下回らないように選ぶ。
ただし、あまり上回り過ぎてもスピーカー本来の
威力が発揮されないので注意。

そして、肝心なのが再生周波数帯域。
ハイレゾ音源を楽しむには、
ハイレゾ音域をカバーするだけの帯域が必要である。
アンプ側が周波数特性10Hz〜100KHzのため、
これをカバーするスピーカーが一番良いが、
一般的に人間の耳で聞き分けられる周波数帯域は
20Hz〜20KHzと言われている。
クラシックの楽器ではオーケストラ構成で
20Hz〜130kHzくらい出ると言われている。

以下に触れているスピーカーLS-K901では
再生周波数帯域が40Hz〜100kHzである。
40Hzは低音域、100kHzは高音域を表すのが、
40kHz以下の低音は音圧が強すぎて不快かもしれない。
上が100kHzであればハイレゾは十分に楽しめる。
実際聞き取れるかどうかは別問題ですが・・・
まぁ100kHzなんて中年の私には聞こえない気がするw。
100kHz以上の音を出すのは
楽器でいうとドラムのスネア、シンバル、
シンセサイザーくらいだ。

SONYのハイレゾスピーカーSS-HA1(実売価格6万円)
でも、再生周波数帯域48Hz〜50kHzである。
よって、40Hz〜100kHzは必要十分であろう。

また、これだけ広域の周波数帯を奏でるには
スピーカーのコーンが2つ以上あるウーハー+ツィーターの
2way以上のマルチウェイ構成が望ましい。

一つのコーンだけで広域を出せるものを
フルレンジスピーカーというが、安く購入できる反面
広域と低域に限界があるため、
安価で高音質を求めるなら2wayが妥当と思う。

上限が100kHzに対応しているスピーカーは
数多く出ている。今回はハイレゾ対応スピーカー、
KENWOOD LS-K901を紹介しよう。
原音再生を目標に開発された
Kシリーズのスピーカーである。
新品でも2万円である。
運良ければ中古市場で格安で手に入る。

KENWOODさんは今回、
ツィーター(高音を出すコーン部)を新開発し、
100kHzをクリアに実現、素材はアルミである。
ウーハー(低音を出すコーン部)部分は
12cmグラスファイバーを使用。
グラスファイバーは振動板の応答速度が高い。
いままでの紙のコーンは音量を上げると
破綻し出す傾向がある、それを改善したのが
グラスファイバーでありその編み方も吟味されている。
高解像度な低域を再現するのである。
よって、ハイレゾ音源を忠実に再現してくれる。
また、高音コーンと低音コーンの配置を寄せて、
UD(Uniform Delay)レイアウトにしている。
広域と低域が1つのスピーカーから流れているように
点音源として音が届くようになっている。
この微調整は大変だったと思う。

さて、今までSONYのコンポNAS-M75Dの
スピーカー(スペック不明)を使っていたのだが、
今回のLS-K901に変えたところ、
そこからは全く別物の音が流れ始めた。
音量ではなく、音の幅が広がり、
高音から低音までの解像度が非常に高く、
今まで聞こえなかった小さな音までもが
高い解像度で再現されるのである。
一体俺は今まで何を聞いていたんだろう…
ハイレゾ音源でないCDレベルの音源ですら
別の音に聞こえる。
あたかも、レコーディングスタジオで高音質
で聞いているかのようなレベルである(言い過ぎました)。
クラシック、JAZZ、ポップスなど幅広く楽しめる。
中には低音が物足りないという人もいるだろうが、
別でウーハーをつければ問題ないと思います。

UDA-1との相性も抜群である。
賃貸マンションなど狭い空間で
できるだけいい音を求めるなら、
ぜひお試しあれ。

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