F-15J戦闘機イーグル
空自で活躍中のF-15Jの話をしよう。
子供の頃、石川県小松基地でF-4ファントム戦闘機の離陸をみて感動した。
ジャンボジェット機の離発着は誰でも見たことがあるだろう、
音もそこそこ大きいが、糸で静かに吊り上げるようにゆっくりと上昇していく。
しかし、ファントムは違った。耳を覆いたくなるような、
ものすごい轟音と共にあっという間に空へ駆け抜ける様は子供の私にとって
ジャンボジェット機の離発着は誰でも見たことがあるだろう、
音もそこそこ大きいが、糸で静かに吊り上げるようにゆっくりと上昇していく。
しかし、ファントムは違った。耳を覆いたくなるような、
ものすごい轟音と共にあっという間に空へ駆け抜ける様は子供の私にとって
感動そのものだった。カッケー!!!という感じ。
F-4EJファントム戦闘機 |
空自では、上記のF-104J戦闘機の後継としてF-15Jを導入した。 1975年後継機の選定を開始、アメリカ空軍の戦闘機であった、 F-14、F-16、F-15を候補として選出。 |
これがF-14戦闘機 トムキャット。双発機(エンジン2つ)。 映画トップガンに登場する戦闘機。主翼が折畳まれる特徴がある。 重量が重い割りには戦闘能力は高く、 主に艦隊防空目的で生産され、Mig-23にも勝利している。 |
これがF-16戦闘機 ファイティング・ファルコン。単発機(エンジン1つ)。 F-16は単発機のため、パワー、機動性、エンジンが停止した場合の 緊急性を鑑み、候補から外された。日本は海に囲まれているため、 エンジンが故障すると墜落する。単発機はコストも安くメンテナンスも容易。 だが、人命優先あくまでも防衛目的ということですね。 |
F-14も良かったが、F-15に比べて2割以上高いことがネックとなり、 性能的にもF-15が高いということで、1977年12月28日の国防会議で 空自次期主力戦闘機としてF-15が正式採用された。 |
1981年12月7日に宮崎県新田原基地にF-15飛行隊が編成され、 1982年12月に実践飛行隊である第202飛行隊(写真)が誕生。 2000年10月に解隊される。 |
1984年3月には那覇基地 第204飛行隊イーグルにF-15が導入されるが、 1974年にアメリカで配備された当初は世界一の性能であったが、 後発の戦闘機に見劣りする部分も出始めていたいたため、 アメリカ軍は近代化工事を施した。 これをMSIP(多段階能力向上計画)という。 自衛隊もこれに準じて一部の機体にJ-MSIPという近代化改修を行う。 |
J-MSIPを施した機体は情報処理能力が向上し、 新型の空対空ミサイル(AAM-4とAIM-120)の搭載を実現、 兵装制御盤(コックピット内装備)をアナログ式から画面式にする。 エンジンも電子制御となりトラブルを激減させた。 後方警戒レーダーも装備し、飛躍的に性能があがっている。 |
石川県 小松基地 第303飛行隊 ドラゴン。 私が子供の頃見たファントム戦闘機F-4EJの後継として、F-15Jが 配備されたのは1987年12月。F-4とF-15ではミサイルの種類と携行数は同じ。 しかし、戦闘行動半径はF-4の1.6倍となった。さらに最大速度も、 F-4のマッハ2.2からF-15はマッハ2.5とアップした。 |
同じく、小松基地 第6航空団 第306飛行隊。イーグル。 こちらは1997年3月にF-4EJからF-15へ改変。 部隊マークは「白山のイヌワシ」 機体上部から板状のものが前に跳ね上がっているのは、 エアブレーキである。 F-4EJでは着陸減速時、パラシュートを開く必要があったが、 このF-14Jではその必要が無い |
アメリカ製 AIM-120 AMRAAM。 |
ちなみに、ディアゴスティーニ自衛隊モデルシリーズ 第1号はF-15Jである。 |
余談だが、アメリカの航空機の名称は以下のように付けられている。
戦闘機はFighterのFで始まる名称となる。
A:攻撃機
B:爆撃機
C:輸送機
D:標的管制機
E:電子戦機および早期警戒機
F:戦闘機
G:永久飛行停止
H:回転翼気(ヘリなど)および救難機
J:臨時特別試作機
K:空中給油機
L:寒冷地仕様
M:多用途機
N:永久特別試作機
O:観測機
P:哨戒機
Q:標的機
R:偵察機
S:対潜機
T:練習機
U:汎用機
V:垂直離着陸機および要人護送機
W:天候観測機
X:実験機
Y:試作機
Z:飛行船などの軽航空機
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